著者 : 青木創
企業の合宿研修で森に入った五人の女性。道に迷い、やっとの思いで脱出したとき、そのうちの一人が忽然と消えていた。手がかりは消えた女性が連邦警察官フォークの携帯電話に残したボイスメッセージ。遭難か、事件か。外界から隔絶された大自然は、女たちの虚飾を容赦なく剥ぎ取っていく。オーストラリアの豊かな森を舞台に繰り広げられる、衝撃のサスペンス。英国推理作家協会賞受賞『渇きと偽り』続篇!
リーチャーが探す、激しく負傷した海兵隊士官と、同じく深い傷を負った陸軍の女性士官。帰国後、長期にわたってワイオミングで同居していたことが判明する。二人の記録はペンタゴンが秘匿している。中東の戦地で彼らを見舞った悲劇とは。アメリカ社会に寄生するダークサイドを相手に、アウトローが戦う!
陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される貴重な卒業記念クラスリングが質屋で売られていた。リーチャーが、リングに刻まれた卒業年とイニシャルを手がかりに母校の謎を辿ると、歴史に翻弄される美人姉妹の影が。映画化で世界中にファンを獲得したアクション・サスペンスシリーズ、最高潮!
連邦警察官フォークは二十年ぶりに生まれ育った町へ帰ってきた。旧友のルークが自殺を遂げたと聞きつけたのだ。妻子を道連れに、なぜか赤ん坊を一人残してー。ルークの親から心中事件の真相究明を依頼されたフォークは、干魃にあえぐ灼熱の町で、自身の秘めた過去とも向き合うことに…。新人離れした文章力と卓越したストーリーテリングで世界中から絶賛されたオーストラリア・ミステリ。英国推理作家協会賞受賞作!
十三歳の愛娘ジュリーが何者かに連れ去られたあの日、アナの家庭は何もかもを失ってしまった。あれから八年。絶望的な日々を過ごしてきた一家の前に、突然女が現れる。それは消えたはずのジュリーだった!彼女は人身売買の被害に遭い、今ようやく逃げ出すことができたのだという。奇跡的な再会に戸惑いを覚える家族たち。そしてアナは疑惑を抱くーこの女は本当に私の娘なのだろうか?哀しみが胸を打つ傑作サスペンス。
「ルークは嘘をついた。きみも嘘をついた」意味深な手紙を受けとった連邦警察官フォークは二十年ぶりに故郷を訪れる。妻子を撃ち、自殺したとされる旧友ルークの葬儀に出るためだ。彼は手紙の送り主であるルークの両親から、息子の死の真相を突き止めてくれと頼まれる。生まれ育った町での捜査は、フォークの脳裏に苦い記憶を呼び起こしていく。かつて彼がここを離れる原因となった、ある事件の記憶を…。灼熱の太陽にあえぐ干魃の町で、人々が隠してきた過去と秘密が交錯する。オーストラリア発のフーダニット
元デルタフォース隊員で、現在は空港の保安監督官として働くデイヴは、飛行機事故で最愛の妻子を失った。絶望にうちのめされながらも、いくつかの奇妙な符合から、テロではないかと疑念を抱いた彼は、恐ろしい事実と政府の隠蔽工作に直面する。そして、元兵士の友人たちとともに、自らの手で狡猾なテロリストに鉄槌を下す決意をする。すべてを失った男の凄絶な怒りと闘いを描く緊迫のミリタリー・サスペンス。
NYの“ホテル・チャンセラー”22階で、火掻き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。部屋の持ち主は、出版社を経営し、切手収集家としても名が知られているドナルド・カーク。外出先から、友人のクイーンを伴い、晩餐会に出席するため、事務室に寄った時の出来事だった。殺された男の正体は誰もわからない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった…。大人気“国名シリーズ”第8弾!
ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。騒然とする劇場に颯爽と現れたのは市警きっての名捜査官リチャード・クイーン警視。そしてその息子で、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン。劇場から忽然と消え失せた被害者のシルクハットの謎を追う!ミステリ史に残る大傑作“国名シリーズ”が、新しいエラリー像と決定的訳出で華麗に開幕。