著者 : 青木淳悟
学校の近くの家学校の近くの家
ちょっと変わった先生。母の謎とPTA。行事をめぐる一喜一憂。男子と女子の攻防。隣町への小さな旅。マスコミを賑わした誘拐事件。「五年生男子」の視点から克明に立ち上がる、ノスタルジーも無垢も消失した、驚くべき世界像。瞠目の“小学生小説”。
匿名芸術家匿名芸術家
作家志望の「私」と画家志望の「彼」。現代の東京から印象派のパリへ、時空を超えて描く若き芸術家たちの修業時代ー自らのデビュー前夜をもとにした作家誕生のドラマ!衝撃のデビュー作「四十日と四十夜のメルヘン」を併録。
四十日と四十夜のメルヘン四十日と四十夜のメルヘン
配りきれないチラシが層をなす部屋で、自分だけのメルヘンを完成させようとする「わたし」。つけ始めた日記にわずか四日間の現実さえ充分に再現できていないと気付いたので…。新潮新人賞選考委員に「ピンチョンが現れた!」と言わしめた若き異才による、読むほどに豊穣な意味を産みだす驚きの物語。綿密な考証と上質なユーモアで描く人類創世譚「クレーターのほとりで」併録。
四十日と四十夜のメルヘン四十日と四十夜のメルヘン
「わたし」の部屋には、配りきれなかったチラシが溜まっていく。チラシに書かれた文字が勝手に増殖して…。「『四十日と四十夜のメルヘン』を読みながら私は現実が異なる空間に変容する体験をした」と保坂和志氏が表した新潮新人賞受賞の表題作。そして保坂氏のほか、島田正彦氏や鹿島茂氏の讃辞も集めた第二作「クレーターのほとりで」。
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