著者 : 青本雪平
正義系、暴露系、心霊系・・・・・配信の終了後に明かされる配信者たちの素顔とは!? 心霊系配信をはじめた先輩後輩コンビが赴いたのは、ある事件が起こった廃墟だった。そして、そこで新たな悲劇が起きる(「心霊系」)。気鋭の経営者に集められた考察系配信者たち。彼らに課されたのは、ある配信者の自殺の真実を考察することだった(「考察系」)--。ネット配信者たちの姿を描いた連作ミステリー。
新しい才能に全国の書店員から絶賛の声続々! 大藪春彦新人賞受賞作家が贈る、青春スクールミステリー ●絶賛の声、続々 青本雪平は天才だ。 (今野敏) ページをめくる手が止まらない。思わず「上手い……!!」と唸ってしまった。天才があらわれた!! (柳正堂書店甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美さん) 傑作必読! 登場人物へ寄りそう真摯な姿勢が激しく心を打つ。青本雪平、これから絶対に来る恐るべき書き手です。 (大盛堂書店 山本亮さん) 不穏で、切実で、鮮烈な言葉が焼きついて離れない。すごいものを発見した。要注目!青本雪平、必ずくる! (ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん) 息苦しいほど哀しく美しい青春ミステリ。この世界観最高です! (紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん) 青本雪平さんって何者!!と驚嘆。「ちょっと読んでみてよ!」と誰かに伝えたくなります。 (未来屋書店大日店 石坂華月さん) 最後まで読むと本をギューッと抱きしめたくなる優しさに包まれました。 (名古屋大学生協南部生協プラザ 渡邉典江さん) 私たちに大切なものを教えてくれる。ラストで全てが繋がった時、タイトルの意味に、うわーっ!となりました。 (あおい書店富士店 鈴木裕里さん) ミステリとしても良質だし、青春小説としても申し分のない面白さ。読み終えた今はすごいタイトルだと感心する。 (六本松蔦屋書店 峯多美子さん) ラストの終わり方はもう一度読んでみたい衝撃にかられます。 (くまざわ書店南千住店 鈴木康之さん) ●あらすじ 転校を繰り返す小学生の礼恩が、行く先々で出会うクラスメイトは噓つきばかりだった。 なぜ彼らは噓をつくのか。 友達に嫌われてもかまわないと少女がつく噓。 海辺の町で一緒にタイムマシンを作った友達の噓。 五人のクラスメイトが集まってついた噓。 お母さんのことが大好きな少年がつかれた噓。 主人公になりたくない女の子がついた噓。 さらにはどの学校でもバールについての噂が出回っているのはなぜなのか。 やがて礼恩は、バールを手にとりーー。
ある日、祖父はペンギンになった。 そして僕は今、取調室にいるーー。 独特の空気感のある作品。 私には絶対に書けないタッチで人物が描写され、嫉妬すら覚える。 作家・赤松利市 説明し過ぎない文章にある想像の余地。残る余韻。 何か気になる……。 彫刻家・吉村浩美 闇が深すぎて底が見えない。 心の痛覚を刺激される衝撃のサスペンスです! 文芸編集部編集長 ある日起きると、祖父がフンボルトペンギンになっていた。この異常事態をなぜかすんなり受け入れた柊也は、ペンギンを祖父として世話をすることにする。身寄りはなく、その上引きこもりの柊也。誰にも相談できないまま、一人と一匹の閉じられた世界は平穏に続いて行くかに思われた。しかし、一人の少女との出会いをきっかけに、柊也の日々に亀裂が入り始めて……。 第三回大藪春彦新人賞受賞者長篇デビュー作