著者 : 風見鶏
禁忌の一族と共に、“古の災い”を討て。 追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。 銀騎士との戦いを経てカヌレを正式にパーティーへと迎えたミトロフは、怪我の療養で時間を持て余し、街を散策していた。 その最中、帰郷していたはずのグラシエと不意の再会を果たす。 しかし喜びも束の間、なぜかグラシエに避けられてしまい……? ミトロフはグラシエとの関係に悩みつつ、過保護気味なカヌレに内緒で、怪我のリハビリも兼ねて一人で迷宮の浅層へと潜る。 そこで遭遇したのは、聖書で語られる幻想の存在ーー古の災いと称される“魔族”だった。 共闘するは、迷宮の住人の“長”を務める禁忌の一族の生き残りーーブラン・マンジェ。 秘策を携えたミトロフは、“貴族”の矜持を持って雷撃を操る魔族と相対するーー! 追放された“太っちょ”な貴族による“優雅”な迷宮攻略譚、第3幕!
呪われし少女と挑むは、絶対なる白銀騎士。 追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。 エルフ族の少女グラシエと、遺物に呪われた少女カヌレと共に迷宮に潜る中で、異常個体(ユニーク)である赤目のトロルの討伐に成功し、ギルドで一躍時の人となる。 そんな中で、グラシエが一時的にパーティを離脱し、ミトロフはカヌレと2人きりで迷宮に行くことに。 探索中に出会ったのは、怪我をした獣人の少女アペリ・ティフだった。 彼女を治療したことで妙に信頼を得たミトロフは、“裏”に棲む魔物の討伐を依頼される。 しかし、裏の魔物は“表”に棲息するより強力な上位種でーー!? さらに、依頼に臨もうとするミトロフたちに、カヌレの兄を名乗る白銀の騎士が訪ねてくる。 「カヌレを連れ戻しにきた」と。 パーティ崩壊の危機に、ミトロフは“貴族”としての矜持すら捨て、決闘に挑むーー! 追放された“太っちょ”な貴族による“優雅”な迷宮攻略譚、第2幕!
貴族の矜持を胸に、魔物と踊れ。 太っちょな貴族の三男、ミトロフ・ド・バンサンカイ。 食う寝るしか能がないと父に見限られた彼は、家を追放されてしまう。 ミトロフは“食費”のため、冒険者として迷宮に足を踏み入れるが、そこは死と隣り合わせの世界だった。 迷宮を探索する中で、偶然出会ったエルフ族の少女・グラシエと成り行きで共闘することになったミトロフ。 死闘の末にコボルドを倒した2人は、生物としての位階の上昇ーー“昇華”を果たす。 迷宮の遺物に呪われてしまった少女・カヌレもパーティに迎え、三人は迷宮に潜る日々を送る。 順調に攻略を続けるミトロフたちの前に現れたのは、本来ならば深層に生息するはずのトロルだった。 しかも、トロルは迷宮の守護者を"喰らった"異常個体でーー。 絶体絶命の状況下で、ミトロフは"貴族"としての矜持を胸に細剣を振るうーー! 追放された"太っちょ"な貴族による"優雅"な迷宮攻略譚、第1幕!