著者 : 高里ひろ
1714年、フランスの小さな村。自由に生きられる無限の時間を得た代償に、アディは世界中の誰の記憶にも残らなくなる。そんな彼女の孤独な人生の支えとなったのは、美しいものや驚きを見つけていくこと。そして300年がたち……。話題のロマンティック・ファンタジイ
誰と知りあっても、誰の記憶にも残らない。そんな孤独な人生を歩むアディ。取り返しのつかない間違いをして、書いた文字も、写った写真も残せないのだ。だけど、ニューヨークの古書店で、彼女は自分のことを憶えていてくれるヘンリーと出会い、恋に落ちた……
「 ダーティートーカー・ヒーローの女王 」 テッサ・ベイリーによる傑作ロマンス ! 大金を持って逃げてきた訳ありな女性の向かいの部屋には、市警警部補が── 『 危険な愛に煽られて 』で 〈 勝手にロマンス大賞 〉 で堂々の二部門( 「 コンテンポラリー部門 」 「 エロティック部門 」 ) 制覇のテッサ・ベイリーによる新シリーズ第一弾 ! ナッシュヴィル生まれのジンジャーは、ある日あばずれの母親の大金の入ったバッグを盗み、妹を連れてシカゴにやってきた。 が、引っ越し当日、向かいの住人であるシカゴ市警警部補のデレクに怒鳴られ、最悪の出会いをする。 だがデレクのほうは、セクシーで勝気なジンジャーにひと目で惹かれ、一気に彼女に迫る。 彼を通じて母親から姉妹の捜索願が出されているのを知ったジンジャーは持ち逃げした金がトラブルを生んでいるのではないかと考え、ナッシュヴィルに向かうが── 原題:Protecting What's His ◆ 著者について テッサ・ベイリー Tessa Bailey カリフォルニア州出身。高校の卒業式の翌日、卒業アルバム、破れたジーンズ、ノートパソコンを荷物に詰めて、車でアメリカを横断、ニューヨークに移住。 マンハッタンのバーでウエイトレスとして働きながら、キングズボロー・コミュニティー・カレッジとペース大学を卒業。2013年に本作品でロマンス作家としてデビュー。 以降、精力的に作品を発表。現在は夫と娘とともにニューヨークに在住。 なお日本での最初の作品となった『危険な愛に煽られて』は、ロマンスファンに人気のウェブサイト〈勝手にロマンス〉による「第六回勝手にロマンス大賞」において、 「コンテンポラリー部門」及び「エロティック部門」の二部門で大賞を獲得した。 ◆ 好評既刊 『 危険な愛に煽られて 』 ( 二見文庫 ロマンス・コレクション )
あなたの“偶然"、ホンモノですか? 奇跡を操る者たちの、愛と友情、人生哲学を描きだす 指令に基づき、偶然の出来事が自然に引き起こされるよう暗躍する秘密の存在ーーそれが「偶然仕掛け人」。 新米偶然仕掛け人のガイは、同期生のエミリー、エリックと共に日々業務をこなしていた。しかし、ある日何とも困惑する指令が届く……。 もしもあの時の出会いが偶然じゃなかったら? もしも誰かが自分の人生を操っていたとしたら? そんな“もしも"を物語にした、人口870万人のイスラエルで4万部を飛ばした大ヒット作品。 「ぼくは運命と自由意志の問題に魅了されているんだ」--著者 「カルヴィーノやフィリップ・K・ディックを思わせる」--ジョナサン・キャロル(作家) 【著者略歴】 ヨアブ・ブルーム Yoav Blum 作家、ソフトウェア開発者。デビュー作である本書「 THE COINSIDENCE MAKERS 」は人口およそ870万人のイスラエルで4万部のベストセラーとなり、16ヵ国で版権が取得された。現在は妻、娘とともにイスラエルに暮らしている。(小説でもソースコードでも)何も書いていないときは、「大きくなったら何をしよう」と想像をふくらませている。 【訳者略歴】 高里 ひろ(たかさと・ひろ) 英米文学翻訳家。上智大学卒業。ジェイムズ・トンプソン『極夜 カーモス』『凍氷』『白の迷路』『血の極点』(集英社文庫)、スティーヴ・ロビンソン『或る家の秘密』(ハーパーBOOKS)、シェイン・クーン『インターンズ・ハンドブック』(扶桑社ミステリー)ほか多数。
舞踏会の最中、公爵邸で事件が起こっていた。ある伯爵が公爵の妹のベッドに裸で縛りつけられ、死んでいたのだ。しかも妹は行方不明。そこに呼ばれたのがアイボリーだった。貴族のスキャンダルの始末を生業とする彼女は、秘密裡に事件を処理することに。そしていつしか、彼女と仕事の依頼人である公爵との間に、求め合う感情が湧き起こってきて…。興奮と緊張感!大人のロマンスと濃密ミステリーのハイブリッドな傑作!
おれはジョン・ラーゴ。もちろん本名ではない。ヒューマン・リソース社のエース工作員だ。うちは表向き人材派遣の会社だが、裏では派遣インターンによる要人の暗殺を請け負っている。おれは子供のころから暗殺者として鍛えられ、ずっとここで働いてきた。だがもうすぐ25歳で引退だ。だからおれは新入り諸君のために、最後の任務を詳述して暗殺の心得を伝授したいと思う…。教則本の体裁で描かれる、血と硝煙と裏切りに彩られたキッチュでオフビートなアサシン・スリラー。鬼才衝撃のデビュー作!
隣同士の領地の屋敷で育ったアメリアとニック。いつしか抱くようになった淡い恋心。しかしニックは次男としての自信のなさから母の反対に抗えず、ロンドンを離れた。二年後に帰国し、彼はアメリアが他の男と婚約したことを知る。一方、足の不自由な姉を気づかいながら暮らすアメリアにも人知れぬ事情があった。再会し、かけがえのない存在だと気づいた二人が選んだ道はー新進気鋭の作家が描く、さわやかな王道ロマンス。
ジェファーソン・テイトは米国随一の家系調査士。依頼を受け家系図を作る毎日だが、ある富豪からの仕事に苦戦していた。数百年前に渡英した一族のうち6人の記録が不可解に消えていたのだーまるで歴史から抹殺されたかのように。系図を完成すべくイギリスに渡ったテイトは彼らの足跡を辿るが、その周辺で謎の失踪や死亡事故がいくつも起きていると判明し…。一族に隠された悲しい真実とは!?
ブリー・プレスコットは、父親と自分を襲った恐ろしい事件のせいで心に深く傷を負い、逃げるように故郷を離れてメイン州にある湖畔の町ペリオンへとやってきた。新しい環境で人生をたてなおそうとするブリーを、周囲の人びとは温かく支える。そんななかブリーは町で偶然、アーチャーという若者と出逢う。彼もまた、過去の事件でひどい傷を負い、苦しみを抱えて孤独に生きてきた人間だった。二人は友情をはぐくみ、やがて惹かれあうがー甘美なラブシーンに彩られた純愛ロマンスの傑作登場!
行方不明になったエストニア人の少女の捜索を引き受けたカリ・ヴァーラ警部。だがそれは闇社会への入り口だった……。黒幕は一体? フィンランド警察シリーズ、作者急逝による最終巻。(解説/福田和代)
フィンランド国家捜査局で特殊部隊を指揮するカリ・ヴァーラ警部は、術後の後遺症にもめげず超法規的に麻薬を取締まる日々を送っていた。ある日、移民擁護派の政治家が殺害され、頭部が移民組織に届く事件が起こる。それを契機に報復殺人が続発。不穏な空気が急速にフィンランドを襲う。そんな中、謎の男がカリの前に現れた。果たして彼は敵か、それとも…?北欧社会の闇を描く、極寒ミステリ第3弾!
フィンランドはユダヤ人虐殺に加担したかー歴史の極秘調査ともみ消しの指令を受けたカリ・ヴァーラ警部。ヘルシンキで起きたロシア人富豪妻の拷問死事件の捜査においても警察上層部から圧力がかかる。さらにカリを襲うのは原因不明の頭痛。妻のケイトは彼を心配するが、臨月を迎えた妻をこれ以上不安にさせることはできない…。激痛に耐えながら挑んだその結末とは?好評極寒ミステリ第2弾!
1558年、アン・ブーリンの娘エリザベスが念願のイングランド女王に即位する。国の安定を求めて国内外の権力者との結婚を進言する国務長官ウィリアム・セシルをよそに、エリザベスは幼なじみで国賊の汚名を被るロバート・ダドリーに夢中だった。ダドリーもまた、貞淑な妻エイミーをないがしろにし、宮廷に入り浸る。恐ろしいほど激しい人間関係を描いた、史実に基づく壮絶な物語。待望の人気シリーズ第3弾。
強気に振る舞うエリザベス女王だったが、フランスやスコットランドとの争いや、国庫の枯渇と、イングランドを破滅へと導くようだった。一方、恋人ロバート・ダドリーの野心に反感を持つ者たちが激増。宮廷には暗雲が立ち込める。密約、謀略、不審な死の影…。八方塞がりとなったエリザベスが、女王として、女として、選んだ道とは!?「処女女王」の激しすぎる物語。