著者 : 鳥羽亮
首を売る死体首を売る死体
秩父郊外の鬼島家。その屋敷跡で右手に首をぶら下げた死体が発見された。調査した結果、なんと胴体と首は別人だった。数日後、新聞社に「怨みの首一つ一億円也」の怪文と女性の髪が首屋の名前で送られてきた。この一帯を牛耳る政治家の下にも同じものが…。犯人の狙いは何か。猟奇殺人の謎を巡る推理小説。
一心館の殺人剣一心館の殺人剣
血なまぐさい風が吹く居合道場、一心館。完全な密室状態の中で、二つの白装束の惨殺死体が発見された。覚悟の自刃とみなされた事件の容疑者に浮び上ったのは、全日本剣道選手権優勝者…何者かが仕組んだ罠か。三十年余の時空をこえていま甦る怨念の復讐劇。江戸川乱歩賞受賞第一作の剣道長編推理。