著者 : A.J.クィネル
ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で行われた民族浄化、それにともなう虐殺・拷問を裁く表題作をはじめ、ロンドン警視庁から特命を受けたベテラン刑事が、民間機で金塊強奪犯を護送するさなか、狂信的なテロ組織にハイジャックされる「手錠」、深夜の南フランスの国道で、元傭兵のクリーシィが傷だらけの美女に出会い、一夜をともにする「愛馬グラディエーター」など、冒険小説の巨匠クィネルの魅力が凝縮された初の短編集。全7編を収録。世界に先駆けて、日本から刊行。
拉致された世界的な脳外科医はどこへ、そして何のために?巨大国家アメリカの深部で暗躍する国立人間資源研究所の極秘プロジェクトとは?自らの正体を明らかにした冒険小説界の巨匠、クィネルが放つ超ハード・アクション巨編、待望の刊行。
少女は、誘拐され惨殺された!!怒りに燃えるクリーシィ。外人部隊で勇名を馳せた男の活躍を描いた巨匠の鮮烈デビュー作品。初老の元傭兵クリーシィを主人公とするシリーズの輝かしい第一作。冒険小説の巨匠が描く傑作長編。
26年前にヴェトナムで戦死した筈の米国陸軍兵士の認識票が、突然その両親の許へ届けられた。それも、クリーシィの名を記した紙片に包まれて。両親の切願で、かつての若き戦友の生死を確認すべく、クリーシィは現地に飛んだ。彼をおびき寄せるための計略の気配を感じとりつつも。事実、邪悪で賢く、美貌の復讐者が周到かつ壮絶な罠を仕掛け、彼を待ち受けていた…。
ジンバブエで愛娘を殺された米国の女大富豪の依頼で、かの地に飛んだクリーシィ一行は、殺害者の黒犀密猟業者を斃すが、クリーシィの養子マイケルも深傷を負った。かたや香港では、黒犀の角から造られる回春剤の、発癌性を告発しようとした医師が惨殺されていた。両事件の背後には、香港の凶悪な犯罪組織の影が。クリーシィ達の緻密な討伐作戦が始まる…。緊迫するシリーズ第4弾。
南地中海の各地で頻発する若い女性の失踪事件。その陰には、ブロンドの美少女を生贄に捧げるという秘密結社の暗躍があった。結社名は《ブルー・リング》。一方、元傭兵クリーシィの養子マイケルは、生き別れになっていた母親と《ブルー・リング》の関わりを知り、謎の組識の解明に乗り出すのだが…。「パーフェクト・キル」に続き、覆面作家が放つクリーシィ・シリーズ第3弾。
かつては外人部隊で勇名を馳せたアメリカ人クリーシィも今や五十歳目前、虚無感に陥りかけていた。そんな彼が、とあるイタリア人実業家の令嬢ボディガードに雇われ、十一歳の少女との心の交流を通じて人生に希望をとり戻してゆく。だが娘は何者かに誘拐・惨殺されてしまった。怒りに燃えたクリーシィは、たったひとり復讐に立ちあがるークィネルのデビュー作、待望の登場。
マルタの島ゴッツォで暮らす元傭兵クリーシィの平和は、爆弾テロによって破られた。愛する妻子を乗せたパンナム103便が、テロリストによって爆破されたのだ。クリーシィは復讐に立ち上がった。孤児マイケルを引き取り、自分の右腕にするために人間兵器として徹底的に鍛え上げた。一方、動きを察知した犯人側も、クリーシィ包囲網を徐々に狭めつつあったー。迫真のサスペンス。
1956年、動乱に揺れる街ブダペストで、祖国を違える4人のスパイとひとりの女が関係した。そして生まれた娘、イローナ。誰が本当の父親なのかわからないまま14年の月日が流れ、美しく成長した娘と4人の“父親”は出会いの時を迎えた。しかし、娘が何者かに誘拐された。その道では百戦錬磨の男たちによる必死の救出作戦が始まった。異色のスパイ小説、世界に先駆けて日本版刊行。
韓国訪問を予定しているローマ法王を密かにKGBが狙っているー。法王を守るためその側近たちが出した結論は、アンドロポフ書記長暗殺だった。〈法王の使者〉として選ばれた男は、亡命したポーランド秘密保安機関のエリート少佐。妻を装った若く美しい修道女を道連れに、クレムリンへの長く危険な旅が始まる!大胆な構想で展開する、息もつかせぬポリティカル・サスペンス。