著者 : Awaa
運命に翻弄される水の聖女ーー彼女の使命は、光の聖女を守ること。 自らが全ての聖女を束ね導く光の聖女である、とついに民衆の前で宣言したキャロル。 大地の聖女メリッサとの戦いに決着を付け、聖女を狙う禁軍から身を隠しながら巡礼の旅を続けていたーー。 時を同じくして、水の聖女マリアベルも、第三王子リアン、ウィンフィールドで出会った少女クララと共に行動を開始。 火の聖女ニスモにより国王が暗殺されたとされる不穏な事件の全容を突き止めるため、そして並々ならぬ想いを向ける相手であるキャロルの力になるため、正体を偽って領主に取り入り、裏で事態を操ろうと画策していた。 一方、禁軍に追われる身であるニスモもまた、密かにキャロルへの接触を試みていた。自らの悲しい過去に向き合うこととなった彼女の選択と決断とはーー? それぞれの思惑が複雑に絡み合い、事態は混乱を極めていく……!! 最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、波乱と激動の第三幕!
交錯する運命ーー譲れぬ信念を掲げ、少女たちは闘う。 光の聖女、輝聖リトル・キャロルとその相棒エリカは、来るべき戦いに備え、正体を隠しながら各地の封印を強める巡礼を続けていた。 ある日訪れた町で、女性が連続で失踪しているという噂を耳にしたキャロル達。 周辺の森の魔物に刻まれた紋章から、事件を裏で仕組んでいるある男の存在に気付く。 事態解決のため調査を開始するが、一筋縄ではいかないようで……? 一方、キャロルの聖隷カタリナ学園時代の同級生で大地の聖女として選ばれたメリッサも、教会の命により巡礼を行っていた。 しかしその裏では、失った故郷を取り戻す野望のため、危険な計画を進行させていてーー。 キャロル達を巡る騒動とメリッサの画策、それぞれの思惑はやがて交錯していく。 そして降り立った決戦の地で、キャロルはとあるひとつの決断をするーー! 「--私を逃すなッ! 私を意識しろッ! この世界には輝聖がいるッ!」 最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、第二幕!
瘴気を払うことができる唯一の存在、聖女。その候補として学園に通うキャロルは、周囲の期待に応えるため、厳しい修行に耐えていた。しかし、聖女選定の儀式で発現したのは、触れたものを腐らせる恐ろしい『腐食の力』!?聖女としてふさわしくないと学園から追放を言い渡されたキャロル。悲しみに暮れ絶望するかと思いきや…?「お望み通り出て行ってやるよ」と学生服を脱ぎ捨てて…!?実はこれまでの真面目な姿は演技だった!こうして自由な旅に出たキャロルは、平穏な生活を望むも、行く先々で無意識に目立ってしまい、次第に噂が広まり始めてー?一方で他の聖女達は、世界の平和を祈る巡礼を行っていた。そんな中、キャロルはかつての友であり、水の聖女となったマリアベルが、危険な謀略を巡らせていることを察知する。真相を確かめるため、急ぎ向かおうとするが…?神を信じない最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、開幕!