著者 : H・C・ベイリー
ブラックランド、ホワイトランドブラックランド、ホワイトランド
有罪と無罪の間で揺れる名探偵フォーチュン氏の苦悩。白亜の海岸で化石に混じって見つかった少年の骨。彼もまた肥沃な黒い土地を巡る悲劇の犠牲者なのか…。未来を切り拓く正義の裁きが下されるべき者は誰だ!
フォーチュン氏の事件簿フォーチュン氏の事件簿
丸顔の、いかにも美食家然とした風貌の蔭に、鋭い直感力を秘めた犯罪捜査部顧問レジー・フォーチュンークロフツ、クリスティと同年にデビューを飾った巨匠H・C・ベイリーの生み出したこの名探偵は、ホームズ時代の古き良き香りを残しながら、社会に向ける眼差しに新しい時代を感じさせ、来るべき風潮を予知する先取の才能をも秘めていた。「聖なる泉」等、傑作七編を収録する。
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