著者 : J.M.ディラード
ヴァルカンの悪霊ヴァルカンの悪霊
ハイドリラ星区から帰還する探険隊の一部を乗せてヴァルカンを訪れた航宙艦〈エンタープライズ〉。ところがスポックの故郷であるこの星は、先に帰還していた探険隊員によって運びこまれた精神寄生物に汚染され、悪の巣窟と化していた。人々にとりついて兇暴化させる寄生物の魔の手は、スポックの父母や〈エンタープライズ〉のクルーにまで伸びる。カークらは、狂気が蔓延するこの星に平和を取りもどすことができるのか。
栄光の旅路(上)栄光の旅路(上)
未踏宙域探査の使命を帯びて、5年間にわたる航宙をつづけていた〈エンタープライズ〉号に、ついに地球帰還の日がきた。カーク艦長の脳裏には、さまざまな想いが浮かぶー。無事帰還できたことへの安堵、不慮の事故で失った乗組員への哀惜の念。だが何よりも大きいのは〈エンタープライズ〉号を指揮できた満足感だった。この艦の艦長にふさわしいのは自分以外に他にいない。艦長職にとどまることを望むカークだったが、司令部から思いがけない命令をうけることに…。
栄光の旅路(下)栄光の旅路(下)
地球で長期オーバーホールに入った〈エンタープライズ〉号から、乗組員はそれぞれの道を求めて宇宙の各地へ散っていく。心ならずも提督となったカーク、宇宙連邦軍を辞めたマッコイ、故郷ヴァルカンでヴァルカン人女性と婚約したスポック。ばらばらとなった三人の運命は、二度と交錯しないように思われた。しかし、ヴァルカンで古代ヴァルカンの大導師の霊魂たる〈カトラ〉が盗まれたことから、三人は銀河を揺るがす陰謀へと、いやおうなく巻きこまれていく…。
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