著者 : Minoru
人ならざる者が見えること以外は普通の少女ちよは、亡き母から教わった薬作りで生活している。そんな彼女の最近の悩みは、四六時中張り付いている陰陽師の霊の存在だ。ずっと無視をしているのに離れない霊にしびれを切らしたちよは、堪らず声をかけ、すぐに己の行動を後悔した。だが、時すでに遅くー。陰陽師の霊にとり憑かれたあげく、勝手に彼の弟子にされたちよは、妖達の騒動に巻き込まれることになり!?薬師の少女と妖達が紡ぐ優しい日々の物語。
『神田堂を頼みます』--大好きな祖母が亡くなり悲しむ菜乃華に託された遺言書。そこには、ある店を継いでほしいという願いが綴られていた。遺志を継ぐため店を訪ねた菜乃華の前に現れたのは、眉目秀麗な美青年・瑞葉と……喋るサル!? さらに、自分にはある“特別な力”があると知り、菜乃華の頭は爆発寸前!! 「おばあちゃん、私に一体なにを遺したの?」… 普通の女子高生だった菜乃華の、波乱万丈な日々が、今始まる。「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」ほっこり人情部門賞受賞作!
お疲れ社会人の玉緒(二十四歳・空気読み過ぎ系女子)は、馴染めない会社をあることがきっかけで退職し、東京から地元・金沢に帰還した。 そんな折、小説家だった亡き祖母の書斎で、古い万年筆を見つける。 万年筆に憑いていたのは、 尻尾がペン先みたいな黒猫姿のつくも神・マネだった。 マネは玉緒に、祖母の書き残した小説を完成してほしいと頼む。 その小説は、金沢の伝統工芸品に関わりをもつ、つくも神たちを巡る話だった。 金沢の街を舞台に、様々な物に憑いているつくも神たちと人間の想いを、玉緒は相棒の万年筆猫と共に紡いでいく。 序章 一章 万年筆の黒猫 二章 神社の童の願い事 三章 路地裏の古書店 四章 十三夜の宴 終章
希望、葛藤、想いーー 鹿の子がつむぐ物語。 ついに完結。 陰陽師家に縁づいた霊力なしの娘・鹿の子。 霊力はないが菓子を作らせれば天下一品。 神の御心をも落とす。 そしてついた呼び名は「かまどの嫁」--。 陰陽師家では今日も世継ぎ作りに余念がない。 最も縁がない側室、 かまどから離れられない鹿の子は、 ついに月明との恋を実らせることができるのか?! 心温まる和菓子と恋の物語、最終巻!
陰陽師に縁づいたのは 霊力なしの嫁・鹿の子。 妖ひとつ見えなくて、 行きついたのは台所。 じっとかまどを見張っては、 今日も今日とて菓子づくり。 意地悪な目に遭ったって、 まったくもってめげません。 目の前の大切なひとが 笑って食べてくれるからーー あらたな笑顔をつくるため、 鹿の子が挑むひとつの課題。 「うまいだけではならぬ菓子」 鹿の子の小さな掌に、 その答え知る覚書。 しかし、それを開くには、 つらい選択が必要で…… ◆元パティシエの著者によるレシピつき! ◆「小説家になろう」で人気の、和菓子×陰陽師×妖怪ファンタジー