天は語らず
徳高き神父フェレイラはなぜ棄教したのか? 沢野忠庵と名を変え、キリシタン弾圧に加わり、キリスト教を批判する書物まで著した裏切り者、コラボ(対敵協力者)。その人生と心象、そして西欧による世界支配の先兵としての宣教への懐疑を、史実の行間を有機的につなぎながら、サスペンスフルかつ自由闊達に描く歴史フィクション。
入祭唱(イントロイト)
憐れみの賛歌(キリエ)
怒りの日(ディエス イレ)
奉献唱(オッフェルトリウム)
終祭唱(イテ ミサ エスト)
エンゲルベルト・ケンペルによるエピローグ,一七二七年
謝 辞
訳者あとがき