小説むすび | またの名をグレイス 上

またの名をグレイス 上

またの名をグレイス 上

アトウッド作のなかで最高傑作といわれる作品。1843年にカナダで実際に起きた殺人事件に題材を求める、入念な資料調査をもとに仕上げられた歴史小説風作品。同国犯罪史上最も悪名高いと言われている女性犯のひとり、16歳の少女グレイス・マークスの物語である。グレイスはfemme fatale魔性の女か、それとも時代の犠牲者か。単に歴史小説の域に留まらず、性と暴力をはじめとする人間存在の根源に関わる問題をミステリー仕立てで鋭く追及する。

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