風と共に去りぬ アメリカン・サーガの光と影
黒人文学・文化研究の第一人者であり、岩波文庫『風と共に去りぬ』の訳者でもある著者による、アメリカ文学・社会論。南北戦争による社会の分断と、激動の戦後を描く壮大な「アメリカン・サーガ」を、主人公スカーレットの背景や、アメリカ黒人史、分断と一体化といった視点から多角的に読み解く。文庫解説に新章一章を加筆。
はじめに
『風と共に去りぬ』あらすじ
地 図
第一章 分断するアメリカ・一体化のアメリカ
第二章 スカーレットとそのDNA
第三章 マミー現象とアセクシュアリティ(非性化)
第四章 タラ農園とチェロキーの〈涙の道〉
第五章 南北戦争とホーム・フロント (銃後)の女たち
第六章 マーガレット・ミッチェルとその時代
第七章 アメリカン・サーガーー永遠の歴史ロマンス『風と共に去りぬ』
『風と共に去りぬ』関連略年表(ジョージア州と南北戦争)
引用文献