サラムボー (上)
前3世紀のカルタゴの傭兵反乱に想を得た、フローベールの一大歴史絵巻。大国カルタゴの統領の娘にして女神に仕える神官サラムボー。傭兵たちの信望厚い隊長マトーは、彼女への許されぬ情念を胸に、反乱軍の指導者となる。「触れてはならぬ! 女神のヴェールです!」──東方の沙漠に花開く、荒々しく残忍な古代の夢。(全二冊)
第一章 饗宴
第二章 シッカで
第三章 サラムボー
第四章 カルタゴの城壁の下で
第五章 タニット
第六章 ハンノー
第七章 ハミルカル・バルカ
第八章 マカール河畔の戦い
地 図
〔下巻目次〕
第九章 野戦
第十章 蛇
第十一章 テントの下で
第十二章 水道橋
第十三章 モロック
第十四章 斧の峡道
第十五章 マトー
あとがき