見出された時II
長い療養生活を経て,ゲルマント大公邸のパーティーに赴いた「私」は驚愕した.時は,人びとの外見を変え,記憶を風化させ,社交界の勢力図を一新していた.老いを痛感する「私」の前に,サン=ルーの娘はあたかも歳月の結晶のように現れ,いまこそ「作品」に取りかかるときだと迫る.全巻の人名・地名・作品名を網羅した索引を付す.(全14冊完結)
凡 例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
地図(一九二〇年代のフランスとその周辺/一九二〇年代のパリとその郊外)
第七篇 見出された時 2
場面索引
訳者あとがき(十四)
『失われた時を求めて』以外のプルーストの文献一覧
プレイヤッド版との異同一覧
図版一覧
総索引(人名/地名/作品名)……………津森圭一編
【『失われた時を求めて』の全巻構成】
第一篇 スワン家のほうへ
コンブレー(以上,本文庫第一巻)
スワンの恋
土地の名─名(以上,第二巻)
第二篇 花咲く乙女たちのかげに
スワン夫人をめぐって(以上,第三巻)
土地の名─土地(以上,第四巻)
第三篇 ゲルマントのほう
一
二(以上,第五,六,七巻)
第四篇 ソドムとゴモラ
一
二(以上,第八,九巻)
第五篇 囚われの女(以上,第一〇,一一巻)
第六篇 消え去ったアルベルチーヌ(以上,第一二巻)
第七篇 見出された時(以上,第一三,一四巻)
関連小説
懐かしのタンソンヴィル再訪が明かす、幼年時代の秘密。数年後、第一次大戦さなかのパリでも、時間は、容赦なく人びとと社会とを変貌させる。新興サロンの台頭、サン=ルーの出征、「破廉恥の殿堂」での一夜……。過去と現在、夢と現実が乖離し混淆するなかで、それを見つめる「私」に、文学についてのある啓示が訪れる。(全14冊) 凡 例 『失われた時を求めて』の全巻構成 本巻について 本巻の主な登場人物 地図(一九一〇年前後のフランスとその周辺/一九一〇年前後のパリ) 第七篇 見出された時 1 場面索引 訳者あとがき(十三) プレイヤッド版との異同一覧 図版一覧 【『失われた時を求めて』の全巻構成】 第一篇 スワン家のほうへ コンブレー(以上,本文庫第一巻) スワンの恋 土地の名─名(以上,第二巻) 第二篇 花咲く乙女たちのかげに スワン夫人をめぐって(以上,第三巻) 土地の名─土地(以上,第四巻) 第三篇 ゲルマントのほう 一 二(以上,第五,六,七巻) 第四篇 ソドムとゴモラ 一 二(以上,第八,九巻) 第五篇 囚われの女(以上,第一〇,一一巻) 第六篇 消え去ったアルベルチーヌ(以上,第一二巻) 第七篇 見出された時(以上,第一三,一四巻) 2018/12/15 発売