冥の水底
市原玲人が、友人の光恵から見せられた写真には「狼男」が写っていた。忽然と姿を消した光恵を、玲人は息子の一真と探し出そうとする。時は30年近く遡る。山奥で暮らす、ある「力」を持った“マガチ”の青年シズクは、初恋の少女を追いかけて上京する。ふたつの時が交錯し、物語はあまりにも切ないエンディングへと疾走する。
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冥の水底(上)冥の水底(上)
市原玲人が友人のライター平松光恵に見せられた写真には首から上だけ狼の「狼男」の死体が写っていた。その写真と取材手帳を託し、彼女は忽然と姿を消す。取材手帳に記されていた“マガチ”とは何か?殺人事件の容疑をかけられ、追われることになった玲人は息子をも巻き込んで逃避行を続けていくことになる。 2017/11/15 発売