重耳(下)
晋の内乱が鎮静し、重耳の弟夷吾が素早く君主に納まったが、軽佻不徳に人心は集まらず、重耳の帰国が切望された。刺客の魔手を逃れながら、飢えと屈辱の、十九年一万里の流浪の末、ついに重耳は晋を再建し、やがて中国全土の覇者となった。-春秋随一の名君を描く、芸術選奨文部大臣賞受賞の名作。
関連小説
重耳(上)重耳(上)
放浪公子、見事な運命の転変。著者が最も好む中国古代史上の名君(逃げの重耳)を主人公に、壮大なスケールで描く春秋の師子たちの盛衰。新たな名作の誕生を告げる傑作、ついに登場。 1993/02/04 発売
重耳(上)重耳(上)
黄土高原の小国曲沃の君主は、器宇壮大で、野心的な称であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼を滅ぼして、晋を統一したが…。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国ぐに。躍動感溢れる長編歴史小説全三巻。 1996/09/15 発売