冷たい校舎の時は止まる(上)
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろうー。第31回メフィスト賞受賞作。
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第31回メフィスト賞受賞作! いとおしくなるほどの懐かしい記憶 「こんなことはいつか終わりになればいい」 ーー大丈夫、いつか、絶対に大人になれるからーー 学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてくださいーー。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。 第十章 「不幸自慢」 第十一章 「CRAZY FOR YOU」 第十二章 「スカーレット」 第十三章 「あたしはここよ」 第十四章 「HERO」 第十五章 「カウントダウン」 第十六章 「解決編」 第十七章 「冷たい校舎の時は止まる」 第十八章 「雪の終わり」 第十九章 「ひとつだけ」 エピローグ 2007/08/10 発売