冷たい校舎の時は止まる(下)
第31回メフィスト賞受賞作!
いとおしくなるほどの懐かしい記憶
「こんなことはいつか終わりになればいい」
ーー大丈夫、いつか、絶対に大人になれるからーー
学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてくださいーー。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。
第十章 「不幸自慢」
第十一章 「CRAZY FOR YOU」
第十二章 「スカーレット」
第十三章 「あたしはここよ」
第十四章 「HERO」
第十五章 「カウントダウン」
第十六章 「解決編」
第十七章 「冷たい校舎の時は止まる」
第十八章 「雪の終わり」
第十九章 「ひとつだけ」
エピローグ
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エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説 閉じ込められた8人の高校生ーー雪はまだ降り止まない 「ねえ、どうして忘れたの?」 雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろうーー。第31回メフィスト賞受賞作。 フラッシュバック 第一章 「初雪」 第二章 「きっかけの日」 第三章 「女友達」 第四章 「事件当日」 第五章 「おばけなんてないさ」 第六章 「明るい絶望」 第七章 「消えた一人」 第八章 「ガラスの森」 第九章 「暗闇から手をのばせ」 2007/08/10 発売