前夜(下)
世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。パナマからノース・カロライナへ突然転属になったリーチャーもその一人だった。誰が、何のために?死んだ将軍が出席するはずだった秘密会議の議題がすべての鍵を握る。激変する時代の波にもまれる軍の指揮を離れ、リーチャーは真相を探り始める。英国バリー賞最優秀長編賞受賞作。
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ベルリンの壁が崩壊し、世界が冷戦終結に向けて動き始めた一九八九年暮れ、機甲師団の将軍が死体で発見された。場所はうらぶれたモーテル。重要な会議に向かう途中、なぜ片道五〇〇キロの寄り道をしてそんな所に行ったのか?続いて彼の妻が遠い自宅で、デルタ隊員が基地内で惨殺される。英国バリー賞最優秀長編賞受賞作。 2009/05/15 発売
“蛭鬼”と呼ばれる、不老不死で超人的な能力をもつ吸血鬼の伝説があった。その伝説の地で、兄弟は育ったー。山奥の密室状態の別荘で、若き映画スター、比留間稔流が殺された。稔流は弟の真斗に、自分たち兄弟は、“蛭鬼”の血統だと言っていた。“蛭鬼”の血が目覚める条件は、本当の恋に落ちること。稔流は、かりそめの死の一年後に復活するはずだと、真斗は信じた。犯人は誰なのか、兄弟は“蛭鬼”の血統なのか。真斗は本当の恋を求めながら、謎を探っていく…。 2021/03/25 発売
「笑いのカイブツ」作者、これが限界到達点 15才の時に芸人になりたいと思った。でも、オカンに反対され、NSC(吉本の新人養成所)入りを断念。19才のとき、活路を開くために大喜利でひたすら経験値を積み上げることを自分に課し、睡眠時間3時間以外はすべてネタ出しに没頭。27才まではこの生活を続ける決意をする。21才でケータイ大喜利でレジェンドの称号を獲得。24才で人気芸人のラジオ番組の作家になる。しかし、25才で心が折れる音を聞いた。限界だった。 そこまでの私闘の日々を綴った「笑いのカイブツ」を刊行するも、気がつけば、スーパー玉出のストロング缶と女に走る日々が続いた。やがてなけなしの有り金を注ぎ込んでの海外逃亡。 そして、コロナ渦のなかで、僕は久しぶりに110円のボールペンを握っていた。再び、ノートをネタで真っ黒に埋め尽くすために。 絶望。逃亡。一縷の希望。「笑いのカイブツ」作者、恐らくこれが限界到達点。 2021/11/10 発売