うちの旦那が甘ちゃんで 3
江戸で「九両泥棒」というものが流行っていた。情報は入るが、盗難届は出ない。「十両以上の盗み」は打ち首、九両なら遠島。ぎりぎりの線を狙った盗賊だ。しかも、盗みに入るのは繁盛している料理屋ばかりらしい。風烈廻り同心の月也は、沙耶と料理屋を開いて囮捜査をすることに…。大好評書下ろし時代小説。
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はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは沙耶の旦那で、風烈廻方同心を拝命している。のほほんとした性格から盗人を取り逃がすことが多く、小者(付き人)たちは愛想を尽かして次々と辞めていった。次の小者を誰にするか。考えあぐねていた沙耶が思いついたのは、なんと「自分」だった。-新感覚時代小説。 2018/08/10 発売
江戸の掏摸の数が半分に減っているという情報が入る。犯罪が減っていいことだが、事件ではある。江戸では浅草、両国、そして市谷に掏摸が多い。同心の月也は、妻の沙耶とともに早速市谷へ。「掏摸のかどわかし」が実際に起きていることがわかり、二人は手分けして捜査をすることに。-大好評書下ろし時代小説。 2018/11/15 発売
美人画で名を売る歌川広重から、男装の絵姿になることを頼まれた沙耶。最初は断るが、受けるようにと奉行所からお達しが出る。最近「写生会」というのが流行り、それをネタに金持ちを強請る連中がいるらしいのだ。沙耶は広重の依頼を受けると同時に、強請りの犯人を捜そうと…。大人気!書下ろし時代小説。 2019/06/13 発売
女を騙して金を巻き上げる「色悪」というものが江戸を荒らしているらしい。だが、騙された娘たちが誰ひとり訴えようとしないため奉行所も手の打ちようがない。そこで、沙耶が囮になって色悪を捕まえる算段となった。沙耶は「男に騙されやすい女」になるための修行を積むことに…。大人気書下ろし時代小説。 2019/09/13 発売