20 誤判対策室
見破ってみてください、私の完全犯罪を。
殺人の証明ができなければ、娘の命はないーー。仕掛けられた不可解なゲームに、正義は容易く翻弄される。見つからない手がかり、迫るタイムリミット。絶体絶命の老刑事が己の矜持をかけて臨む、運命の20日間。
7つの「20」が導く禁断の真実。ノンストップ・サスペンスの新定番!
どうして犯罪者は、自分に繋がる証拠を残すのでしょう?
警視庁を定年退職後、「誤判対策室」--警事、検事、弁護士からなる冤罪調査組織ーーに再雇用された有馬英治あてに一本の電話が入る。台東区三ノ輪で殺人を犯し、自首してきた紺野真司が証言を一変。容疑を否認し、有馬にしか真実を話さないと主張しているという。勾留中の紺野と対面した有馬は、ひとつのゲームを持ちかけられる。
「私の犯罪を証明し、起訴できなければ、あなたの娘を殺害します」
動揺を隠せない有馬だったが、悲劇へのカウントダウンはすでに始まっていたーー。
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冤罪事件を再調査する「誤判対策室」が立ち上がった。 刑事・検事・弁護士の3人は死刑判決を覆せるか。異色の傑作法廷ミステリー! 老刑事・有馬と、女性検察官・春名、若手弁護士・世良の三名は、「誤判対策室」に配属された。 無罪を訴える死刑囚を再調査し、冤罪の可能性を探る組織だ。 配属から半年後、有馬は飲み屋の女将から、二人組の客が殺人の犯行を仄めかしていたことを聞く。 冤罪事件を有馬は疑い、母親とその子供二人を殺害した罪で、古内博文という男の死刑が確定していることを突き止める。 誤判対策室は調査を開始するが、古内の死刑執行が迫る! ※本書は単行本『60 tとfの境界線』を文庫化にあたり改題したものです。 2018/03/15 発売