ペインテッド・ハウス
リーガルサスペンスの巨匠ジョン・グリシャムが、1952年の故郷アーカンソーを舞台に、アメリカが失ってしまった郷愁の世界を描き出す。「弁護士も裁判官も登場しないが、ここにはいままで以上のグリシャムが存在する」(U.S.A.トゥデイ)と各書評で絶賛された。借金を抱え、天候と相場に左右されながらかつかつの生活をしていた借地農家のチャンドラー家が洪水によって絶望の淵に沈むまでの数か月間が、7歳の少年ルークの目から語られる。さまざまな経験と別離に直面し、少年が大人に脱皮していく過程を、ほろ苦くそして暖かく描きあげる-。