ガラスの壁
子供ごころに両親の不仲を感じとっていた瑶子は、父の愛情に育まれ、工芸デザイン科に進んだ。大学卒業と同時に母は弟をつれて家を出た。それから10年、父と娘の生活に終りがくる。複雑な過去をもつ彫刻家の作品に圧倒され、いつしかその男の生き方を愛した瑶子。父を捨てたように、愛する男から今捨てられようとしている…。愛情と芸術の間で、自立してゆく女流彫刻家を描く長編小説。
関連小説
ガラスの壁(上)ガラスの壁(上)
白人には決して負けない!黒人女性のエスターは有能なキャリアウーマン。だから自分にふさわしい恋人も、エリート黒人男性と思い定めて、並の男には目もくれない。しかし、肌の色と女性というだけで、彼女の前には見えない壁が立ちふさがる…。差別と闘う女性の姿を描いて、全米で話題沸騰の傑作長編小説。 1997/03/15 発売