ガラスの壁(下)
エスターの働く銀行に、エリート黒人男性が重役として着任してきた。彼こそ理想の男性!だが彼は、エスターの友人で同僚の白人女性に魅かれていく。やがてそのことが銀行内部の権力争いに利用され、セクハラ事件へと発展する。人種愛と同性の友情とに引き裂かれるエスター。そんな彼女にも悪質な罠が…。
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ガラスの壁ガラスの壁
子供ごころに両親の不仲を感じとっていた瑶子は、父の愛情に育まれ、工芸デザイン科に進んだ。大学卒業と同時に母は弟をつれて家を出た。それから10年、父と娘の生活に終りがくる。複雑な過去をもつ彫刻家の作品に圧倒され、いつしかその男の生き方を愛した瑶子。父を捨てたように、愛する男から今捨てられようとしている…。愛情と芸術の間で、自立してゆく女流彫刻家を描く長編小説。 1987/10/01 発売