邯鄲の島遥かなり 下
百五十年の時は、過ぎてみれば一瞬。感動の終幕へ、そして新たな始まりへ。一ノ屋の血を引く信介の獅子奮迅の活躍で、神生島は戦後の復興に歩み出した。それぞれに重荷や悩みを抱え、決断を迫られながらも、穏やかな営みが続くかに見えたが……思いがけず、島の暮しは一変する。明治維新から「あの日」の先まで、島に生きる一族の百五十年を描く渾身の大河小説。三ヵ月連続刊行、感動の大団円へ!
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島に生きた、ある一族の百五十年の営み。渾身の大河小説三千二百枚、開幕! 神生島にイチマツが帰ってきた。神か仏のような人間離れした美貌の一ノ屋松造に、島の女たちは例外なく魅入られていく。イチマツの子供には、みな体のどこかに同じ徴があった。またその子供たちにもーー。明治維新から「あの日」の先までを、多彩な十七の物語が鮮やかに映し出す。三ヵ月連続刊行スタート。 2021/08/26 発売