奔放な愛の世界に生きた美貌の女性作家アナイス・ニンが、野人ミラーのすすめで、ある老人のコレクターのために匿名で書いた、13のエロティックな短篇。体験からの深い洞察力と独自の感性をもって美しく開花した、妖しくも純粋なエロス。アナイス究極の情事。
小説と人形と。まず山尾悠子による「小鳥たち」という掌篇が書かれ、登場する小鳥たちを人形作家の中川多理が創作した。それを受け『夜想#中川多理ー物語の中の少女』に続編「小鳥たち、その春の廃園の」が書かれ、再び呼応して新たな人形が作られた。さらに、最終章「小鳥の葬送」が書き下ろされ…。母、娘、そして侍女…風景も時間も揺らぎながら紡がれていく、芳しく神々しい幻想譚。 2019/07/29 発売