長靴をはいた猫
ついに刑事弁護士となったホープに、殺人事件の弁護の依頼が飛びこんできた。依頼人は、映画監督である妻を殺害した容疑で起訴された男だった。凶器のナイフと血痕がついた彼の服が、自宅の庭に埋められているのが発見されたのだ。不利な状況のなか、ホープは被害者の映画監督が極秘撮影していたフィルムが、何者かに持ち去られていることを知るが…。現代ミステリ界最高のストーリーテラーが新展開で描くシリーズ第7作。
関連小説
長靴をはいた猫長靴をはいた猫
刑事弁護士となったホープのもとへ、初めて殺人事件の弁護の依頼が飛び込んできた。依頼人は、妻の女流映画監督をナイフで惨殺したとして逮捕された夫のカールトンで、犯行に用いられたナイフが、血染めの彼の衣服と一緒に自宅の庭に埋められているのが発見されていた。ナイフと衣服はどちらも事件の十日前に家から盗まれたものだとカールトンは主張していたが、自宅に押し入るところや庭に何かを埋めているところを隣近所の者に目撃されており、ホープは、映画を見ていたという彼のアリバイの立証に全力を注いだ。だが、ホープにはひとつ気にかかることがあった。被害者の女流監督が秘密主義で撮影していたという映画のフィルムがどこにも見当らないのだ。その頃、ホープの知らないところでは、フィルムを求めて、さまざまな思惑を持った男たちが行動を開始していた…!新たなる展開で巨匠が放つ、殺人童話シリーズ最新作。 1989/07/01 発売