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革命幻想と不毛の恋を描いた柴田翔氏の「されどわれらが日々-」、女性の心理の襞を精緻に彫琢した津村節子氏の「玩具」など、文学の醍醐味を充分に満喫できる六佳作 1982/08/17 発売
終戦前後、日本人少女と中国人親子の交流を清冽に描き上げた加藤幸子氏の「夢の壁」。現実の事件を引金に自由な劇的空間を遊泳する唐十郎氏の「佐川君からの手紙」。無気力な弟を追憶しつつ生の儚さを追究した笠原淳氏の「杢二の世界」。非行に染まる女子高生に近づく優良女生徒の友情を通して揺るぎない人間観を明示した高樹のぶ子氏の「光抱く友よ」。診療を一切拒否して癌にたおれる叔母への心の揺れを丹念に追った木崎さと子氏の「青桐」。第88回ー第93回受賞作。 1989/01/31 発売
芥川賞100回記念出版。全受賞作家の名作、出世作を総集する待望の全集。第1回受賞作、石川達三氏の「蒼氓」から第100回受賞作に至るまで、文学史上にその名を留める不朽の作品群。芥川剰選評・受賞者のことば・年譜収録。 1989/05/31 発売
芥川賞が百一回目を迎えた時、奇しくも時代は昭和から平成へ移り変わった。第百一回から百五回までの六作品と選評・自筆年譜を収録 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昭和十年に始まった芥川賞が百一回を迎えたのは、日本近代文学の流れによりそうかのように、奇しくも時代が昭和から平成へと移ったときだった。 百回までを収録して好評を博した第一期・第二期十四巻に続き、文藝春秋八十周年記念出版として第三期五巻を刊行する。 第一回配本の第十五巻は新時代の文学の出発点を示す百一回から百五回の六作品、瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」、大岡玲「表層生活」、辻原登「村の名前」、小川洋子「妊娠カレンダー」、辺見庸「自動起床装置」、荻野アンナ「背負い水」。既刊同様、選評、受賞者のことば、自筆年譜を併載。(文藝春秋) 2002/04/10 発売
昭和十年の創設以来、世紀を越えて日本文学の本流をリードしつづける「賞の中の賞」の名作を完全網羅。芥川賞選評・受賞者のことば・年譜収録。 2002/08/12 発売