「レ・ミゼラブル」百六景
なぜ警察に追われるジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか? 里親から虐待を受けるコゼットが、夜店でひとり見つめていた人形はどこでつくられたものなのか? 十九世紀の美麗な木版画二百三十葉を百六のシーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った鹿島茂先生の名解説で、〈みじめな人々:ルビ:レ・ミゼラブル〉の物語をあざやかに甦えります。ラッセル・クロウであのミュージカルが正月に映画公開される今、読み直しておきたい長大な古典の傑作。これ一冊で深く理解できます!