樹海
樹海ーそれは社会の底辺で生きることに疲れた人びとの終焉の場。虐待、借金、失業、薬物中毒…悲惨で救いようのない人間たちは、生きる苦しさから解放されるため、次々と樹海へ足を踏み入れる。弱者を生みだし、死へと導いたものとは何か。親と子の恐ろしい因縁が引き起こす、不幸の連鎖を描いた連作短編集。
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樹海(上巻)樹海(上巻)
商社マンの夫が単身でニューヨークに赴任して5年。空虚な思いを胸に、幼い子供たちと留守を守る染子は、夫にアメリカ人の情人がいることを知った。“私は彼にとって、家庭の調度品のひとつに過ぎないのか。自分の心に素直に生きたい”染子はエレクトーンを教え始めるが、生徒である青年が彼女に近づいて来た…。海外駐在エリート商社マンの妻の愛と苦悩を鮮麗に描く。 1988/02/01 発売