小説むすび | 数字を一つ思い浮かべろ

数字を一つ思い浮かべろ

数字を一つ思い浮かべろ

まるで手品のような、謎、謎、謎!
退職刑事、怪奇な不可能犯罪に挑む。


1000までの数字を頭に思い浮かべてみろ。

退職刑事ガーニーの友人のもとに届いた手紙はそう命じていた。
思い浮かべた数字は、658。指示にしたがって同封された小さな封筒を開けると、そこにはこう書かれていた。

おまえが思い浮かべる数字はわかっていた。658だ。

やがて次々に届く脅迫状めいた不吉な手紙。恐怖に駆られて元刑事ガーニーに相談を持ち込んだが、やがて男は殺害されてしまう。殺人現場は一面の雪。犯人らしき人物の足跡は森のなかで途切れていた……。数々の難事件を解決してきたガーニーを翻弄する謎また謎。手品めいた不可解な連続殺人ーーその手段は、動機は、目的は何なのか? そしてちりばめられた奇妙な暗示の影にひそむ犯人は何者か?

眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれるHONKAKU MYSTERYの野心作!

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