小説むすび | 貴公子に魅せられて

貴公子に魅せられて

貴公子に魅せられて

あなたのキスに怒ってみせたのは、
この気持ちを隠したかったから。

天涯孤独のケイトは住みこみで老婦人の話し相手をする仕事を見つけた。
初日、美しい田園の駅にやってきた彼女は列車の車両故障で立ち往生し、
居合わせたニコラスという長身の男性に屋敷まで送ってもらうことに。
「もしかして君、修道院から脱走してきたのか?」
ケイトの質素な服装を見てそう言ったニコラスはいかにも裕福そうだ。
彼女のプライドは傷ついた。彼を密かにすてきだと思っていたのに……。
さらにショックなことに、彼には美しい婚約者がいることを知った。
しかも、偶然にもケイトの雇い主の老婦人はニコラスのおばで、
彼は結婚生活を始めるために、老婦人を屋敷から追い出そうとしていた!
そうと知っていたら、ここまで来たりしなかった。彼に恋したりもーー。

偉大な作家シャーロット・ラムの1970年代の秀作を紙書籍限定で再版いたします! ケイトがせっかく見つけた仕事は始まる前に終わったかに思われましたが、ニコラス自らがケイトを雇うと提案しますーー屋敷から出ていくよう老婦人を説得してほしいと言って。

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