緑の瞳(下)
死んだと思っていたはずの妻が生きていた!アシュトンは馬車の事故で助けた女がリアリンだと知り、驚喜する。女は記憶を失い、自分がどこの誰であるのかもわからないまま、アシュトンの愛を受け入れる。だが、幸せな日々もつかの間、リアリンの双子の姉レノーラの夫だと名のるマルコムが現われ、その女はレノーラだと執拗に迫ってくる。アシュトンへの愛に目覚めながら真相を求めてマルコムのもとへ赴く女。そのあとを追って、アシュトンも船でミシシッピを下るのだった。
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緑の瞳緑の瞳
男の名前はドネル・ハリソン。詩人。だが彼は普通の人間ではない。死後数時間以内の新鮮な死体の脳に、墓地に棲息する特殊なバクテリアを注入することにより、死から呼び戻されたゾンビーなのだ!しかも復活する以前の死体は、ドネル本人のものではない。彼の人格はどこから来たのか?自分は何者なのか?脳がバクテリアに侵しつくされ、瞳が緑の輝きをおびるまでしか生きられないことを悟ったドネルは、人里離れた秘密の研究所を脱走して、放浪の旅に出るが…アメリカ南部のむせかえるような熱気の中に、生と死の織りなす不気味なSFゴシックを構築した俊英の話題作。 1988/02/01 発売