小説むすび | 2020年(下巻)

2020年(下巻)

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西シベリア平原では、日・イスラム枢軸国軍と米・ソ連合軍の凄絶な戦闘が繰り広げられていた。次々と使用される日本製ハイテク兵器の前に、ソビエト軍は壊滅状態にあった。逃げまどう避難民の列に、イスラム軍の残忍きわまりない化学兵器が射ち込まれていた。20世紀末に起きた最後の中東戦争でアラブ軍が使用した核兵器によるイスラエル消滅と、2005年の米国による南アフリカの首都プレトリアへの核攻撃後、核兵器は全面撤廃されていたため、核による反撃はできない。皮肉なことに、崩壊へと驀進するソビエトの最後の望みは、米国陸軍第7機動部隊だけだった。第7機動部隊司令官ジョージ・テイラー大佐は、戦況を逆転させるために日本軍基地への奇襲攻撃を企てる。ついに、ノボル・カバタ将軍率いる日本軍との直接戦闘が開始されるのだった…。

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