小説むすび | 生命の樹(891;891)

生命の樹(891;891)

生命の樹(891;891)

「もうこんな暮らしはごめんだ」とグアドループ島を出、パナマ、サンフランシスコで暮らし金銭を蓄え財をなし、島の黒人中産階級になった曾祖父アルベールの流浪の人生。パリ留学後、ロンドン、ニューヨーク、ジャマイカを彷徨い、はてはフランスの夫の下に帰る母テクラの破綻の人生。アルベールとテクラのふたりの生涯を中心に、曾孫/娘ココが語るルイ家四代の“悪辣な生”は、一家系の物語をこえたカリブ海現代史ともいえる。アナイス・ニン賞受賞作。

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