小説むすび | 偽りの婚約者

偽りの婚約者

偽りの婚約者

ケルシーは勤務先の社長の息子に言い寄られ困っていたが、恋愛経験のない彼女には、うまく断ることができない。そんなある日、カードを添えた1輪の赤い薔薇が届く。“今夜、夕食をともにしたい。マーシャル・ヘンダーソン”マーシャルですって?ケルシーの全身がかっと熱くなった。4年前、わたしの唇を奪い、そのまま姿を消した実業家…。しつこい相手に諦めてもらう口実よ、と自分に言い聞かせ、彼女はマーシャルのもとへ向かった。彼があのとき言い残した、「いずれ君は危険な女になる」という言葉を思い出しながら。

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