小説むすび | 灰かぶりは愛を乞う

灰かぶりは愛を乞う

灰かぶりは愛を乞う

ステラはホテルの一室で眠る男に、震える手で銃を向けていた。富豪ダンテ・カルディナリー兄を死に追いやった男の息子だ。私には無理よ…。でも、父の命令に背くことは許されない。ところが目を覚ましたダンテの天性の魅力に籠絡され、虜となったステラは、あろうことか純潔を差しだしてしまう。5週間後、スラム街の貧しいアパートメントに身を潜めながら、ステラは怯えていた。どうしよう、まさか妊娠するなんて。そこへ突然ダンテが現れると、傲慢にも言い放った。「きみをここから連れていく。もちろん…おなかの子もだ」

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