小説むすび | 百五十年待っていた恋人

百五十年待っていた恋人

百五十年待っていた恋人

まさか…ありえない!カリフが王子だなんて。小学校教員のスターがイギリスからこの国を訪れたのは、150年前、先祖がダイヤモンドを隠した部屋の鍵を探すためだった。なのに、スターは王宮の展示室で知り合って意気投合したカリフと、鍵が見つからないまま帰国する最後の日に一夜を共にした。すると翌朝、スターはカリフから思いもよらないことを告げられる。ぼくはこの国の王子で、昨夜、きみを妊娠させたかもしれない、と。スターは帰国を禁じられ、正確な検査結果が得られるまで、人目につかない宮殿へと連れていかれてしまう。身ごもっているとわかれば、否応なくカリフの妻となる条件で…。

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