小説むすび | 水の都のシンデレラ

水の都のシンデレラ

水の都のシンデレラ

彼とヴェネツィアの舞踏会に?
ああ、私もシンデレラになれたら……。

なんてすてきな人なのかしら! PR会社で働くビーは
来社した長身で逞しくハンサムな男性に妙な頼み事をされた。
その夜開かれる慈善イベントに同行してくれないかというのだ。
彼が最上客アレス・リカイオスと知って断れず承諾した行き先は
なんとヴェネツィアの舞踏会。初めてのキスに酔わされた帰途、
ビーは半ば誘拐される形で彼のプライベート機に連れこまれる。
ギリシアのアレスの邸で“緊急事態”が発生したというのだ。
彼の邸に入ると、生後間もない赤ん坊が泣きわめいていた。
「1カ月だけ、ベビーシッターの代わりを務めてくれないか」

3歳で両親を失い、養父母の家で邪魔者扱いされて育った“醜いあひるの子”のヒロイン。恋愛に無縁だった彼女はベビーシッターに雇われた富豪の邸で初めての恋を知り、彼に純潔を捧げ、永遠の恋人になりたいと切に願いますが、彼は愛も結婚も信じぬ主義で……。

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