小説むすび | 億万長者の知らぬ間の幼子

億万長者の知らぬ間の幼子

億万長者の知らぬ間の幼子

愛らしい我が子には、彼の面影が。
でも彼は、あの夜を後悔している……。

2年前、ガブリエラは億万長者ネイトと一夜を共にした。
強欲な母からネイトへの色仕掛けを命じられて嫌気がさした彼女は、
本当は母の悪だくみをばらすため彼に会いに行ったのだが、
逆に彼の誘惑に屈し、ついに真実も、自分の名も言えぬまま逃げだした。
その後、忘れ物から彼女が誰かを知ったネイトに、
彼を騙そうとした母娘として憎まれ、彼女の恋は砕け散った……。
だが、ガブリエラはネイトから返事がなくても、毎日連絡をし続けた。
あのすばらしかった一夜の結果、彼の子を身ごもったとわかったから。
音信不通のまま、生まれた双子は1歳になった。もう、彼を忘れよう。
そんなとき、再びネイトが現れたーー瞳にいまだ消えぬ怒りをたたえて。

3つの企業を経営する実業家ネイトはこの2年、表向きは異国のリゾートで長期休暇中ということになっていましたが、じつは極秘に闘病を続けていたのでした。そうとは知らないガブリエラは、子供のために、彼のことをきれいさっぱり忘れようと心に決めていて……。

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