小説むすび | 愛なき夫と記憶なき妻

愛なき夫と記憶なき妻

愛なき夫と記憶なき妻

「二度と連絡は取らない約束だった。
この子の父親は誰なんだ?」

ロンドンのアンティーク・ショップで働くラークは、店に現れた
ブルーの瞳の男性を見て、息をのんだーーなんて美しいの。
ダークスーツに包まれた、筋肉質の堂々たる体躯。
芸術品のように端整な顔立ち。エネルギーに満ちあふれた彼こそ
ドナーティ銀行頭取、チェーザレ・ドナーティだ。
「二度と連絡は取らない約束だった」唐突な言葉にまごつくラークに
彼は言いつのる。「ぼくを捜すなと言ったはずだ」
2年前、ラークは旅先のイタリアで事故に遭い、気づくと病院にいた。
事故の日の記憶だけ失われ、そして9カ月後ーー娘が生まれた。
まさかーーこの男性が、娘の父親だというの?

大人気の記憶喪失×シークレットベビーがテーマの物語です。ヒロインは世界的に有名な裕福で傲慢な男性が娘の父親とは到底信じられません。事故の夜、ふたりの間に何があったのでしょうか……? 〈億万長者と運命の花嫁〉第2話では、ヒーローの親友であるギリシア人富豪アリストパネスの恋が描かれます!

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