運命の甘美ないたずら
小学校で図画工作の講師をしているフェイスは、
イタリア人実業家のヴァレンティーノとつき合い始めて1年になる。
将来の約束はなく、ただベッドで楽しむだけの関係。
彼女はそれで満足だったーー予期せぬ妊娠に気づくまでは。
そんなとき、教え子のジョスエから自宅での夕食に招かれた。
「来てくれたらパパも喜ぶよ!」フェイスの心に希望の灯が点る。
実は、ジョスエはヴァレンティーノのたった一人の愛息子なのだ。
私と息子の関係を知って、彼は一歩前進することにしたのかも……
だがその期待は、見事なまでに砕け散った。
玄関先に、“愛人”を見たときの彼の狼狽ぶりときたら!
これはまさに、運命の甘美ないたずら……。そんなタイトルどおりのラブストーリーをお贈りします。ルーシー・モンローは、いまやHQロマンスの押しも押されもせぬ人気作家ですが、注目したいのはそのバラエティ豊かなストーリー性。どうぞお楽しみください。