愛の暗い谷間から
26歳のエミイは、伯父の旅行会社でバスガイドをしている。若くして愛する人を次々に亡くしてきた彼女は、一生、恋愛も結婚もしないと固く誓っていた。そんなある夜、エミイは伯父の家でルーク・タナーを紹介される。10歳以上も年上の彼は、ハンサムな敏腕実業家で、高級ホテルチェーンを所有する、経済界の大物とのことだった。伯父の顔を潰すまいと、エミイは笑顔を絶やさなかったが、心の内では、どうか早くパーティが終わってほしいと思っていた。彼女は知る由もなかった。ルークの心がとうに決まっていたことを。翌日から始まる怒涛の誘惑からは、もはや逃げるすべはないことを。