チョモランマのトゥンカル
統制から改革開放へと舵を切って沸き立つ中国。官を退き起業家となって、巨万の富と地位を築き上げる「新興貴族」。いま、頭角を現した一人の男が、それゆえに命の危険にさらされる。男は難を逃れるべくチョモランマへと向かうが、追手も迫る。首都北京と世界最高峰の地でうずまく陰謀の数々……。男はついに、標高八七五〇メートルの地で死を待つことになるのだが……。自身3度もチョモランマの頂上に立った著者による描写が圧巻!
第一日 迫りくる大難/第二日 うち重なる禍/第三日 窮地の狼/エピローグ