新訳 金瓶梅 下巻
ついに完結
明代の驚異の書
真価を問う全訳
「同時代の小説に、これを越えるものはない」(魯迅)
リアリズム小説の雄編か、堕落した性生活を描く淫猥の作か。
四百年の毀誉褒貶をあびつつ幻の名著であり続けた驚異の書。
徹底した訳文の検討によりその真価を問う新訳、ついに完結。
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出版400周年記念 ヴェールを脱いだ『金瓶梅』 『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』と並び称される四大奇書 『金瓶梅』出版400周年に送る新訳決定版 濃密かつ苛烈な人間劇と、生活の隅々にわたる飽くなき観察が渾然となった異形の傑作を、気鋭の研究者による清新な訳文で。最新研究に基づく訳注を附す。完訳三巻。 『金瓶梅』の「奇」は読者の内面に生起する。 血沸き肉躍る活劇ではないにもかかわらず、『金瓶梅』は読者の内面を平静に保ってはくれない。現実と地続きの小説空間に等身大の人物たちを緻密に描き、読者の精神にドラマを起こそうとする構想の斬新さが、『金瓶梅』を奇書たらしめている。 〈丸善出版『中国文化事典』「金瓶梅」抜粋(訳者執筆)〉 2018/05/15 発売