小説むすび | 《ドラキュラ紀元》われはドラキュラーージョニー・アルカード(下)

《ドラキュラ紀元》われはドラキュラーージョニー・アルカード(下)

《ドラキュラ紀元》われはドラキュラーージョニー・アルカード(下)

ドラキュラが支配をふるう世界を、マニアックな遊びを満載して物語った《ドラキュラ紀元》完全版シリーズ第4弾!

時はいよいよ90年代。ジョニー・アルカードのゆく末は?
そしてジュヌヴィエーヴ、ケイト、ペネロピのヴァンパイア三人娘は、この時代をどう生きるのかーー

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本書収録の全12話を俯瞰してみたとき、
浮かびあがってくる裏テーマともいうべきものがある。

それが、「われはドラキュラ」だ。

シリーズ第1巻『ドラキュラ紀元一八八八』最後の登場シーンにおいて、
ドラキュラは、「われはドラキュラなり」と名のりをあげた。

本書においては、プロローグで、
ドラキュラはふたたび少年にむかって同じ台詞を告げている。
そしてその後も、ドラキュラ本人によるものではないけれども、
さまざま場面でこの台詞がくり返し使われている。

最後にこの言葉を口にする者はーー。
そしてその場面はーー。
(訳者あとがきより)
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裏設定を綴った補遺2編と、訳者による詳細な登場人物事典も収録!
◎目次
第四部 この町ではもう二度と血を吸わないーードラキュラ紀元 一九九〇
インタールード ミス・ボルティモア・クラブズーードラキュラ紀元 一九九〇
第五部 コンサート・フォー・トランシルヴァニアーードラキュラ紀元 一九九〇
インタールード ドクター・プレトリアスとミスタ・ハイドーードラキュラ紀元 一九九一
第六部 チャールズの天使たちーードラキュラ紀元 一九九一

補遺1 ドレラを滅ぼす キャスリーン・コンクリン著
補遺2 ウェルズの失われたドラキュラ ジョナサン・ゲイツ著
著者おぼえがき、および謝辞
登場人物事典
訳者あとがき

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