小説むすび | 抵抗者の物語

抵抗者の物語

抵抗者の物語

発売日

2019年10月21日 発売

ジャンル

叛逆的暴力と愛国的雄姿との転倒的ゆらぎ

正典作家・作品研究ではない、埋もれているテクストや、読み捨てられる類の大衆作家による多様な物語群から、アメリカ国家生成・独立建国以来、潜在しつづける矛盾と、体制に叛逆する精神を探るアメリカ文学・文化研究。

名もなき者たちの取るに足りない営為が、ナラティヴを成す
序章 自浄作用としての抵抗と犯罪の物語

第1章 売れる偉勲・憂うる遺訓ーーメイソン・ロック・ウィームズの『ワシントン伝』再考

第2章 アメリカン・イーグルとバード・ウーマンーー国璽決定プロセスと先住民ピースメダル「外交」

第3章 魔女の物語とインディアンーージョン・ニールの『レイチェル・ダイアー』とアメリカ文学の独立

第4章 詐欺師的独立宣言ーー『スティーヴン・バロウズ回想録』とシェイズ叛乱のパロディー

第5章 ナンシー・ランドルフ・モリスの幸福の追求ーー誘惑小説の実演転覆とジェファソン周辺の「幸福の館」

第6章 ウォーナー・マッケアリーの復讐ーー元奴隷と白人モルモン妻の奇妙なダブル・パッシングの一事例

第7章 帝都の物語ーーアンテベラムの都市犯罪小説と建国祖父の遺産継承

第8章 奴隷的不服従ーールイザ・メイ・オルコットのセンセーショナル・スリラー

第9章 そして誰もが黒くなったーーアリス・ランダルの『風は去っちまった』における再生の政治学

第10章 ツァラル島再ーーマット・ジョンソンの『ピム』におけるダーク・ピーターズの復権

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