出版社 : えにし書房
カモインス以後のポルトガル最大の詩人、アンテーロの全ソネット集、本邦初訳。 19 世紀後半、ポルトガルの革命的知識人として知られる一方、現在も「聖アンテーロ」と敬愛されるアンテーロ・デ・ケンタルの、詩人としての天賦の才に光を当てる。 詩作の集大成『全ソネット集』完訳に加え、彼の生涯をたどり、思想の深淵に迫る「アンテーロ・デ・ケンタルの風景」も収録。 アンテーロ・デ・ケンタルの全ソネット集 オリヴェイラ・マルティンスによる序文 拾遺詩集 全ソネット集(1860-1862) 全ソネット集(1862-1866) 全ソネット集(1864-1874) 全ソネット集(1874-1880) 全ソネット集(1880-1884) アンテーロ・デ・ケンタルの風景ーおよびその生涯と思想に関する考察 プロローグ 第1 章 詩人としてのアンテーロ・デ・ケンタル 第2 章 アンテーロをソネットへと導いたもの 第3 章 サウダーデ 第4 章 アンテーロにおけるソネットの意味 第5 章 アンテーロのソネット(第1 期) 第6 章 コインブラ時代 第7 章 カジノ民主講演会ーアンテーロにおける「革命」の定義 第8 章 アンテーロとテイシェイラ・デ・パスコアイス、あるいはサウダーデの系譜 第9 章 アンテーロにおける理性と感情の相剋 第10 章 アンテーロのソネット(第4 期)-「合理的な、実証的な、社会的な詩は存在可能か? 現代、人間は詩的存在たりえるか?」 第11 章 ヴィラ・デ・コンデ時代 第12 章 結論、あるいは宇宙の法則としての「善」 エピローグー聖アンテーロ 年譜
2029年台湾有事勃発!日英伊共同開発の戦闘機F3部隊はヒマラヤから中国へ侵入したー。防衛専門紙「朝雲」前編集長による、近未来ディストピア小説。中国青年の独白体による淡々とした語り口、防衛関連取材30年以上の著者ならではの詳細な軍事関連描写で、いや増すリアリティー。そして衝撃の結末へ…。あなたはこの「あり得べき日本」の姿を直視できるか。
スーパーフリー事件を題材に、加害者と先進国最低レベルのジェンダーギャップ国家、日本の現状を告発する社会派小説!とりわけ遅れている警察・司法制度の不備も鋭く指摘。権威の構造に単身体を張って徹底抵抗し続けてきた花柳幻舟氏の、#MeTooに連なるライフワーク。花柳幻舟氏渾身の遺稿を単行本化!!
幻の発禁本、読みやすいワイド版、詳細な解説付で復刻! 昭和5 年11 月15日に誠文堂より発行され、12月23日に発禁処分となり、国会図書館にも蔵書のない『エロ・エロ東京娘百景』の復刻版。冒頭に『ニッポン エロ・グロ・ナンセンス』(講談社選書メチエ、2016)の著者、毛利眞人氏(本書監修者)による解説を増補し、各ページを拡大して収録のうえ監修者による註を挿入、理解の一助とした。虚実皮膜にありながら、現代にも通じる昭和初期の裸の東京を描いた貴重資料。 近代娘は奔放だ。 近代娘はエロチツクだ。 近代娘はジヤヅ的だ。 一瞬一瞬の情景と感情のモンタージュという点で、川端康成と吉行エイスケと『エロ・エロ東京娘百景』は血縁関係にある。この小さな百景は、虚実皮膜にありながら、昭和初期の裸の東京を描いている。そうして、読む人はここに描かれた都会のモンタージュにそっと現代社会を重ね合わせてみたくなるであろう。それこそが本書を復刻する意義である。……(あとがきより)